兵庫の水辺に魅せられて

ため池県出身の自称なんでも屋のつぶやき

シジミの変異

こんばんは。久しぶりの遠征で足がパンパンの茅です。体力,筋力の低下を感じます。



今日はシジミの変異についてお話します。

皆さんはタイワンシジミ(種群)をご存知でしょうか? よくマシジミと混同されがちですが、タイワンはれっきとした外来生物です。
主に水路を中心に生息しています。もちろん河川やため池でも見ることができます。
二枚貝の中では1番身近なのでは?というレベルで広がっています。

広がってなにか問題でもあるの?と思われるかもしれませんが、こいつはなかなかに厄介なのです。

というのも、在来種のマシジミのいる地点にタイワンシジミが侵入すると

シジミが全てタイワンシジミに置き換わる

という事が知られています。


しかしマシジミとタイワンシジミ種群の分類がまだきちんと整理されていないため、そもそもマシジミとタイワンは別種なのかという疑問もあります。



話を戻します。

このタイワンシジミ種群ですが殻形態の変異が激しいです。
よく見るタイワンシジミ種群は
「カネツケシジミ型」と「濃色型」の2タイプ
のうちであることが多いですが、カネツケシジミ型とも濃色型とも言えないような色彩を持つシジミがいます。

それがこちら。
カネツケシジミ型,濃色型も混じっています。
カネツケシジミ型は3枚目下段左端,
濃色型は2枚目中段右端です。

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地元※だけでこの多様さ。
とにかく変異が激しいです。
後輩曰く、たった数メートル移動しただけでタイプが変わるところもあるらしいです。
全国規模で採集をすれば… さらに色々なタイプのシジミが出そうですね。

※2個体だけ岡山県産のシジミが混じっています。



この変異はただの個体差なのか、それとも環境的要因なのか、はたまた遺伝的な差異があるのか。
これはまだ分かりません。
しかし、やけにカネツケシジミ型が少ない地点もあれば、逆にほとんどがカネツケシジミ型という地点もあるため個体差だけで済ませるのはどうかなと個人的に考えています。



魚等をやってる方は目にする機会が多いシジミ
こんなに多様なんだと思ってもらえれば幸いです。


とまぁ何が言いたいのか分かりませんがこの辺で(爆)

それでは~