3年間のまとめ
こんばんは。
今回は高校生の間に行ってきたフィールドワークのまとめです。
某保全団体に提出するデータがまとまってきつつあります。
というのも私は地元市を中心にフィールドワークを行ってきたのですが、希少種含むたくさんの生き物を観察してきました。なかにはかなり少なく、近いうちに絶滅に近付く可能性のあるものも含みます。
せっかくひたすらフィールドに出て情報を集めてきたのですから、どうにかして活かしたいと思った次第です。
高校2年の夏前まではただの趣味として採集を行ってきたのですが、高2の夏ごろから標本,写真を通して「記録を残す」ということに力を入れてきました。
具体的には淡水貝類,シャジクモ類は標本を残し、その他の昆虫,植物,淡水魚,両棲類,爬虫類は写真記録です。
高3ではできる限り観察対象を広げることを意識するようになりました。特定の分類群の調査中に、同所に生息する別の分類群の希少種や未記録種を見落とすのを防ぎたいと考えたからです。
その結果、市単位での未記録種や県レベルで本当に少ない動植物を見つけることができました。
琵琶湖県に行ってもこのスタンスは貫こうと考えています。
言えないことも多いので抽象的な文章になってしまいました:( ;´꒳`;)
以下は地元市での活動をまとめたものです。
中1~高1
ひたすら淡水魚を探す。結果、イチモンジタナゴを割と広範囲で見つけたりゼゼラなどの全国的に減少傾向にある種も見つけることができた。
イチモンジタナゴ
高2
淡水二枚貝,アカネ属を中心としたため池のトンボをひたすら調査。結果、某イシガイ科やナニワトンボ,オオキトンボなどの希少種の生息地も多く発見。
ナニワトンボ
高3
田んぼの貝類(マメタニシ類,ヒラマキガイ類)のうち、レッドに選定されている種の分布状況を調査。田んぼを300枚以上まわりひたすら調査。
夏の終わり頃から水田雑草やシャジクモ類も観察対象に加わるが、圧倒的知識不足でTwitterのフォロワーさんに1から教えていただく。結果市単位での未記録種や県レベルでもかなり貴重な植物,藻類を発見。
この他にもアカネ属の調査を続け、地元市ではかなり少ないマイコアカネなどの新産地を発見。
また、カワニナ類やタニシ類にも手を出しはじめ、クロダカワニナの新産地(と思われる)も発見。
2月になると両棲類の分布調査をはじめ、アカガエル類やセトウチサンショウウオの新産地を発見。
水田雑草
トンボは色々な方が調査をされていますが、ため池の一斉改修の前に行われたものがほとんどなので私の調査は意味があると考えています。
(私が未熟なのは一旦置いておいて)
とまぁ歳をとるにつれフィールドに出る回数が増えたわけです。
これらのうちため池や河川に生息する生き物の分布状況は保全保全団体に報告する予定です。
田んぼの生き物の情報はどうしようか検討中。というのも保全団体に、田んぼの生き物の分布情報を持ってても… と言われたのです。
市に渡したいものの環境保全はあまり興味がないようで、合う組織がないんですよね…。
しかし、このデータは無駄にはしたくないので様々な方向からアプローチをしていきたいです。
とまぁ毎度のことながら雑にまとめて終わりです。
なにか気になる点がありましたら
Twitter(@R_tyoni_)のDMまで。
それでは~
両棲類チャレンジ
こんばんは。2020.02.18~19にかけてセトウチサンショウウオの観察に行ってきました。
本当はニホンアカガエルの産卵観察が目標だったのですが、気温は低く晴れていたので成体は0。
よってサンショウウオ探しに変更しました。
フィールドはニホンアカガエルが多産する田んぼ横の溝。この田んぼは2つほど前の記事と同じ場所です。
3日ほど前、この田んぼの下にある湿地帯(放棄水田)でセトウチの卵嚢を1つだけ発見しましたが、この湿地帯は水質が非常に悪く、すこし前まで水がなかったので産卵には適していないと考え、今回は湿地帯での観察は行わず。
それでは本題に入ります。
それは2020.02.18 22:50
ニチアカを見事に外し帰るか迷っていた時…
ふと田んぼ横の溝を覗くと…
両棲類が!!!!
びっくりしました。まさか成体に出会えるとは思ってもみませんでした。
水中撮影にチャレンジしましたが、カメラを水につけただけで逃走。
1時間置いてから再チャレンジすることにしました。
2020.02.19 00:09
同じ場所に同じ個体が!!!!
よく見ると近くにもう1個体いるではないか!!!
そのもう1個体の方はなにやら身体をくねくねさせている…(尾と後肢しか見えませんでしたが)。
後にサンショウウオやってる高校生に話を聞くとそれは産卵中とのこと。いやぁいい物を見ることができました。
その後産卵は終わったようで、茂みから♀が登場。
おつかれの中少しだけ写真のモデルになっていただきました。
全て同一個体,産卵直後の卵嚢
生体は2個体しか観察できませんでしたが、卵嚢は全部で5つ確認。
思ったより多くて一安心です。
乱獲や環境の変化がない限りは来年も見れそうです。
このまま繁栄し続けてほしいものです。。。
とまぁ毎度のことながら雑にまとめておわり。
お散歩フィールドワーク
こんにちは。自由登校期間をフィールドワークに費やしすぎている茅です。おはようございます。
5日前の2020.02.15に後輩マツカサ氏が地元市にやってきたので軽く案内を行いました。
1基目のため池にて。
ここは2019年採集納めできたため池です。
2羽確認。
他にかっこいいドブガイ類やCorbicula sp.を確認。
そして移動。2基目のため池にて。
クロダカワニナ
割と広範囲で確認しています。が、どれもため池で水路では未確認。このポイントは2020.02.13に友人ラム氏とともに見つけたところです。
個体数はとても多いです。
クサシギ
他にドブガイ類やCorbicula sp.を採集。
Corbicula sp.に関してはとても面白い色彩でした。
あとは適当にため池や湿地帯をまわって終了。
解散です。
解散後…
久しぶりに近所の湿地帯に1人で来ました。
ここはヒラマキガイモドキ,ドブシジミ,ネアカヨシヤンマ,カトリヤンマ等が生息しています。
そしてこの日は…
ヒメモノアラガイ
初確認です。後日の調査で多数いることが分かりました。
ヒラマキガイモドキ
2mm弱でした。
冬は冬眠をしているっぽい(茅,私信)ので、おそらく昨年の秋に孵化したものと考えます。
大きな個体も確認しました。
コケオトギリ
Twitterのフォロワーさんに教えていただきました。
そしてこの湿地帯の上にある田んぼに行きました。
結果…
ニホンアカガエルの卵塊がたくさん!!!!
数えると17卵塊ありました。せまい範囲なのに素晴らしいです。
その2日後に同じ場所に行くと32卵塊(2日前+15)に増えていました。間に雨の夜があったため、その時に産卵したと考えています。
この夜にアカガエル類産卵観察チャレンジをしたのですが、寒く晴れていたので惨敗でした。
来年の課題ですね…
とまぁこんな感じで簡単にまとめておさらばします。
セトウチサンショウウオ
こんばんは。2.12に書いているのですが、少し嫌なものを見てしまってかなり気分が落ち込んでいる中の人です。 しばらくフィールドに出れないかもしれません。怖いです。もう二度と見たくないです。
てのはおいておいて、2020.02.03~04にかけて、1日目は大学院生の方と、2日目は友人とセトウチサンショウウオ(旧カスミ)を探しに行ってきました。
1日目
候補をいくつかまわって同行者の方が発見。
セトウチサンショウウオです。
前はカスミサンショウウオでしたが、少し前に細分されました。移動能力が乏しいため、地域ごとに分化が進んでいるようです。
アカガエル類。どちらかは忘れました。
野帳に記録しているので問題なしです。
こちらは最後から2番目のため池にて。
卵塊は軽く30以上ありました。素晴らしいです。
セトウチサンショウウオは2地点で確認。
他にもエサキミズムシやヒメタイコウチなどを見ることができました。
とても楽しかったです。
エサキミズムシのペグ
2日目
セトウチサンショウウオ
友人が見つけていたポイントにて。
卵嚢は5つくらい確認。
ため池にてホシクサ類
この池では初確認です。他にもヤマアカガエルやナニワトンボ,ヒメタイコウチなど色々な生き物がいる熱いため池です。
他にギンヤンマの仲間のヤゴやハネビロエゾトンボと思われるヤゴも採集。
充実していました。
雑にまとめて
それでは~
きうしうへ②
こんばんは。
前回の続きです。
前回:https://kayariver.hatenablog.com/entry/20200210/1581346005
2日目の結果です。
深夜採集にてカワヒガイ
何気に初採集です。
とても美しい…。
ちなみに私は♂より♀の方が好きです。
深夜採集にてセボシタビラ
今回の本命です。
美しい…。美しい…。
色々と思うところがありました。
とりあえず…指定を受けても永遠に繁栄してほしいものです。。
他にイトモロコやティラピア(ジル?)等がいました。
2ヶ所目。
朝です。
フナ類です。
とてもかっこよくてかわいい。
素晴らしい魚です。私にはとても形容できません。
他は…イチモンジタナゴやミナミメダカ,バラタナゴ属がいました。
3ヶ所目。
ワタカ
大学生の方が採集。初めて見ました。
いい魚ですね。 自分の語彙力がないのが悲しいです。
フナ類
いい魚です((ry
マルタニシ
高校生O氏が突然「マルタニシ落ちてました」と言ってきました。頭の整理が追いつきません笑
というのもマルタニシは希少種。さらに落ちてきましたって実物持ってこられるのも初。
O氏恐るべし…笑
続いて4ヶ所目。
素晴らしい川でした。
アリアケスジシマドジョウ!!!
憧れの…憧れのどじょうです!
Cobitis、いや淡水魚で1,2位を争うレベルです。
この時もまた…声が荒ぶりました。
カゼトゲやニチバラ,セボシでは冷静だったのに…
どじょう好きすぎます。
時間がなく写真はありませんが、バラタナゴ(ニチバラらしい)やライギョ(どっちか忘れた),コイ,ミナミメダカ,カワリヌマエビ属などがいました。
とまぁこんな感じで、案内していただき、九州らしい魚をたくさん採ることができました。
以下感じたこと
私はセボシを初めとした生き物の規制が確定した時もあまり実感がわきませんでした。
なぜなら… 全く身近じゃないからです。
採集したことも飼育したこともありません。
だからか、指定が決まっても 仕方ないなと考えることを放棄して、諦めていました。
しかし、採集すると
これまで他人事と感じていたのが一転、とても身近に感じました。それゆえ、指定の善し悪しのほか、どうすれば生き物を守れるのかも考えるようになりました。
元から生き物を守る方法は考えていましたが、規制直前の生き物に触れ、具体的な方法であったりを考える機会が増えました。
嘘のようなすっきりとした話ですが、事実なんですよね。
実際に観察しなかったらおそらくもっと関心が薄かったと思います。
やはり実際に採って観察するのは関心を持つうえで重要だと感じました。
九州は遠いので直接的な保全には関われませんが、私なりにできること(地域で活動など)をしていきたいです。
こんな風に、色々と考えさせられました。
また、とてもいい経験になりました。
他にも書きたいことがありますがこの辺にしておきます。
そして念の為…
採集したセボシは持ち帰っていません。
現地での観察に留めたので、大きな負荷はかけていないと考えています。
最後になりますが、私たちを誘ってくださり、運転,案内までしていただいた大学生の皆様、ありがとうございました。
ここで考えたことをバネに、今後に活かしたいです。
それでは
きうしうへ①
こんばんは。ついにセボシタビラやアリアケヒメシラウオ等が採集,その他禁止になりましたね。
一般の方が調査を行っており、それがとても貴重なデータというケースは多いのですが、これからは調査すら出来なくなります。
つまりは現状把握が非常に困難になるということです。
まぁこの話は色々な方がしているので、中途半端ですがここら辺で切り上げます。
本題に…
2020年2月1~2日にかけて、九州に採集に行きました。俗に言う駆け込み採集というやつです。
が、これには少し理由があります。
実は大学生の方に誘われて行きました。
駆け込み採集はあまり好まないので少し悩んでいましたが、大学生の方に「セボシに触れる最後の世代。実際に生息環境を含め、色々観察してみて何か感じてもらえれば」と告げられ、行くことに決めました。もちろんセボシの持ち帰りはしていません。
何正当化しようとしてるねん と思われるかもしれませんが、現地での観察に留めているため、大きな負荷はかけていないと考えています。
セボシの他に、九州の魚を採集できるルートを組んでくれました。
1ヶ所目。
初採集です。同行者の方は少し婚姻色のでた個体を採集していました。
美しいタナゴです。
末永く繁栄してほしい。。。
イトモロコ
みんな大好きスゴモロコ属の一員。
かっこいいですね。
バラタナゴ
私にはわからないので種でとめときます。
みんな大好きカマツカです。
とてもかっこいいですね。
普段見るのと少し違うように感じました。
変異…?
ドンコ
みんな大好きドンコです。
かわいいですね。
オンガスジシマドジョウ!!
憧れのCobitisです。声が荒ぶりました。
そう、私はどじょう好きなのです。特にCobitis。
とてつもなく美しいですね。こちらには載せませんが、骨質盤や各鰭のドアップ写真を撮影。とてもえっtです。素晴らしい。
永遠に繁栄してほしいものです。
続いて2ヶ所目。
ここではアリアケギバチが生息しているらしいですが、今回は不発でした。
ムギツク
たくさんいました。
いつ見てもかっこいいですね。
たくさんいました。かっこいいですね。
本当に日本の魚なのか…。笑
ちなみに一緒に採集していた高校生のO氏(大学生の方々は先の方に行ってた)と同時に網に入ったこともありました。それについてはツイッタに載せてます。
他にコガタノゲンゴロウやヤマトシマドジョウ,フネドブガイ属等も見れました。素晴らしい…。
これで1日目は終了。
といっても深夜3:00前まで採集してたので、実質まだ終わっていませんが笑
②へ続く…